こんにちは。暑くなれば、熱中症を意識する方は増えますが、一番危険なのは実は今ぐらいの季節の替わり目なのではないかと、最近気づきました。
さて、連載3回目は「エアコンと換気」について。
前回の内容にも繋がっているので、読まれていない方はそちらも合わせてぜひ、目を通してみてください。
これまでのコラムはこちらからご覧いただけます。
⇒2020.5.18【連載】コロナ禍における“3密“を避けた、工場向け暑さ・熱中症対策
⇒2020.5.27【連載】コロナ禍における“3密“を避けた、工場向け暑さ・熱中症対策~「換気」
【トピック】
●夏場のエアコン
●エアコンは空気を入れ替えていない?!
●換気をしましょう
●窓開けっぱなしの工場
●夏場のエアコン
これからだんだんと暑くなっていくと使用頻度が増えていくのが、「エアコン」ですよね。
今回のシリーズで特に取り上げている工場や倉庫でも同様に、これから使用が増えていくでしょう。また、例年続く、酷暑の夏に向けて、冬から春にかけて空調機の導入をされた企業様も多いのではないでしょうか。
●エアコンは空気を入れ替えていない?
今回は、前回の換気の内容に加えて「エアコンと換気」についてお話していきます。
エアコンは空気を入れ替えていません!
厳密には、換気機能のあるものもありますが、一般的にはエアコン自体に換気機能は付いていません。
エアコンから風が出てきて、外と中がダクトでつながっているようにみえるので、なんとなく「エアコンが換気もしてくれている」と思っている方は多いのではないでしょうか。
エアコンは、室内機と室外機、それぞれにある「熱交換器」によって空気を冷やしたり、温めたりしています。その空気を内蔵されているファンの力をつかって、室内に戻しているだけなので、エアコンが室内と外の空気を入れ替えているわけではないんです。
●換気をしましょう
構造上、エアコンは室内の空気を熱交換器によって、冷やしたり温めたりしているので、エアコン使用によって空気は汚れません。ですが、そこを使う作業員の方々から発生する汚染物質(前回参照)は時間の経過とともに空間にたまっていきます。
エアコンを使い、閉め切った工場内では、換気扇を使うか、もしくは窓をあけるなどして換気をしていかなければいけません。そうなると、せっかく適温にした空気が外に出て行ってしまうので、換気が終わったときに再度、エアコンを使って、適温まで戻すという作業が必要になります。効率が非常に悪いです。
エアコンの導入を積極的に進めていらっしゃる企業様には、ぜひこの換気のことを重々承知の上で、使用いただきたいなと思います。エアコンの効率が落ちることで、いくら省エネ対応のものを設置していたとしてもランニングコストが平年以上になることも考えれます。
●窓開けっぱなしの工場
ECO遮熱工法Ⓡを導入いただいた企業様からの話では、5月に入り徐々に暑さが厳しくなってからも、基本的には、マスクをし、窓を開けっぱなしで作業を行っているとのことでした。3密、空調コストの観点から、今後エアコンが使いづらくなりますが、幸い、この春まででECO遮熱工法Ⓡにて施工済の工場では、窓を開けっぱなしの状態でも十分快適に作業ができているそうです。
扇風機やスポットクーラー、業務用エアコンの需要が増える時期ではありますが、対策として、建物自体の性能を向上させることが重要であると、お客様の声から実感しております。
予告
次回以降掲載予定のコラムを簡単にご紹介。
- ECO遮熱工法Ⓡとは
- 今すぐにできる暑さ対策とは?
- 暑さだけしのげばいいのか?
- 2,3年続くことを見越した対策について
新たな情報が入れば、適宜追加変更していきます。
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連載
2020.5.18 01 コロナ禍における“3密“を避けた、工場向け暑さ・熱中症対策
2020.5.27 02 コロナ禍における“3密“を避けた、工場向け暑さ・熱中症対策~「換気」
2020.5.30 03 コロナ禍における“3密“を避けた、工場向け暑さ・熱中症対策 ~「エアコンと換気」