9月に入り、今年も台風シーズン到来です。
強風と大雨で、「瓦屋根の飛散」「外壁の破損」「床下浸水」「雨漏り」等々、様々な被害が発生ていました。この中で、『雨漏り』に関するブログを書きます。
理由は、【台風時の雨漏り】が一番厄介だから。普段は雨漏りしない建物でも台風の時に限って雨漏りする。ただ、その雨漏りは1年に1、2回しか起こらない。「急激な雨量の増加」「強い横風を伴う雨」など様々な要因が重なって発生するため、台風の雨漏りは原因特定が非常に困難であることが言われています。
雨漏りしている箇所の付近を部分的にコーキングしてみたり、外壁塗装をしてみたり、屋根を一部葺き替えても雨漏りが止まらない。【台風時の雨漏り】は直ったかどうかの確認が難しいのです。
というのも、「台風は来たけど今回のは漏れなかった」というようなことがよくあるからです。風向きが違った、雨量が違ったなど1年に1回しか起こらないから雨漏りを解決するのに2,3年かかる(それ以上かかっても直らないことも)。
雨漏り調査という方法があります。
6月にマンション管理フェアという建築のプロ向けの展示会に出展してきました。ブースで「雨漏りはなかなか止まらない」「長い間悩まされている」という建築のプロの方々からのお声をたくさん耳にしました。「雨漏り」は解決するために時間とお金を費やす、建物にとっての一番の厄介ごとです。
そういった理由から弊社では雨漏り調査の方法や特徴、作業の流れ、作業風景などをまとめた専用サイト『三重県の雨漏り調査.com』というサイトを運営しております。
雨漏りを自力で解決できればいいのですが、なかなか簡単にはいかないものです。「雨漏りしない建物」が理想ではありますが、雨漏りはこれからもなくならない、永遠のテーマだと言えますね。
解決策の一つとして、「雨漏り調査」という方法があるということを知っておいていただきたい。手当たり次第にコーキングを打つのではなく、原因を確実に見つけて、ピンポイントで修繕を行うことが早期解決、コスト削減につながると思います。
レインボービューシステム
レインボービューシステムは、「雨漏りの再現」と「特殊な発光調査液」を使用した雨漏り調査方法です。
原因箇所から浸入した水が室内へ流れてきます。その水にブラックライト(紫外線照射)をあてると、固有の色に光ります。これはレインボービューシステムの特徴です。
雨漏りの原因箇所は一つとは限りません。窓まわりのコーキングの劣化、外壁タイルのクラック、屋上防水の劣化…等々複数の原因が重なって雨漏りを引き起こしています。
原因箇所ごとに色を分けて一つひとつ確実に原因を特定していきます(色は7色有)。
動画は先日行った雨漏り調査のものです(オレンジの発発光を確認)。玄関ホールの雨漏りに対して、外部の原因箇所は5か所ありました。散水して雨漏りを再現したとしても、どこから入った水なのかを仕分けなければ確実な雨漏り修繕はできません。
また、建物の構造や外壁の仕様によっては散水した水は1時間、2時間、1日経っても出てこないこともよくあります。部位ごとに色を分けながら調査することでタイムラグにも対応して一つ一つ確実の原因を特定していきます!