先日中部経済新聞で気になる記事がありました。

「小島プレス工業 熱中症対策システム開発 工場の暑さ指数を算出 危険度を警告 来春にも外販へ(中部経済新聞 2024.6.14)」というものです。

記事によると「工場のIot化の技術を応用した熱中症対策システムを開発」とありました。

  1. 工場内の作業者近くに温度や湿度を計測するセンサーを取り付け、暑さ指数(WBGT)を算出
  2. 工場内のWBGTが警戒水準を超えると水分補給の表示や音声ガイダンスが流れる
  3. 熱中症の危険度を小型モニターとパトライトで表示
  4. 工場内に大型モニターを設置し工場全体で注意喚起

自動車用樹脂部品の製造を行っている企業がなぜ?」と感じ、HPなどを調べてみると導入の背景が掲載されておりそこに書かれていたコメントがとても興味深かったのでご紹介させていただきます。

これまで夏場の熱中症対策として、工場内に設置された温湿度計を日当たり4回確認し、管理監督者が作業者に水分補給や休憩の指示を出す対策を実施してきました。しかし、温湿度計を確認し、指示を出す作業に工数が掛かることが課題となっていました。そこで、安全健康環境部、IT企画部、研究開発部、電子技術部が連携し、温湿度IoTセンサーによって測定して危険を通知する機器を開発し、工場内の温湿度を遠隔監視できる仕組みを構築しました。熱中症発症者0人を継続しながら、大幅な工数低減につなげています

引用:小島プレス_社会性環境報告書2024

「温湿度計を確認し、指示を出す作業に工数が掛かることが課題」「大幅な工数低減につなげています」など、熱中症対策を行うことが目的ではなく、その先にある生産性を向上させる、製品の品質を向上させることが本来の目的ですよね。

弊社の場合、「熱中症」というワードに対して、建築板金業、外装工事専門業者として「熱中症の原因である太陽からの日射をいかに建物に入れないか」をまず考えます。

工場現場管理者にとって、「熱中症対策を行うことで発生する作業はそのまま製品を生産する上では不要な作業」という考え方、視点は確かにそうだなと感じました。立場によって考え方が変わるのは当然ですが、記事をきっかけに様々な視点で「熱中症対策」に取り組むことが大事だな感じました。

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