開催日:2024年12月6日(金)
参加者:4名

今回の内容は「企業の取り組み」と「SDGsとの関わり」について勉強しました。実際に企業がどんな取り組みをしているのか知ることで、その企業さんに少しでも貢献できる部分があると感じました。


今回は皆が知っているであろう運輸業の大手「ヤマト運輸さん」の取り組みについてご紹介します。

ヤマト運輸「カーボンニュートラル配送」

カーボンニュートラル配送とは、配送で排出されるCO2量を可能な限り削減し、未削減排出量に対しては、同等の気候変動対策の事業に投資する(カーボンオフセット)ことでカーボンニュートラルを実現している配送のこと。
※風力発電・水力発電やメタンガス回収などの再生可能エネルギー分野に投資をしました。

【出展】ヤマト運輸様カーボンニュートラル公式サイト「カーボンニュートラル配送の宅急便」

カーボンクレジットを購入しカーボンオフセット

ヤマト運輸様は、エネルギーを大量に使用する3商品(宅急便・宅急便コンパクト・EAZY)と関連性が高いプロジェクトを選定し、カーボンクレジットで埋め合わせしている。

カーボンクレジットとは・・・温室効果ガスの削減活動によって生み出された1トン分のCO2を削減したことを証明する単位のこと
プロジェクトとは・・・植林活動、再生可能エネルギー発電所の建設、省エネ製品の開発普及など様々な取り組み

プロジェクト例 ▶▶▶【インド】太陽光発電&風力発電 【ウガンダ】水力発電 【中国】埋立地ガス削減
⇩⇩⇩

SDGsの目標に該当する

SDGsとは

日本語で「持続可能な開発目標」世界中が抱える環境問題や貧困、人権問題などの課題(17個)を2030年までに解決していくための計画や目標。(2015年に国連に加盟している193か国が採択した世界共通の目標)

【出展】国際連合広報センター様

今回のプロジェクトに深く関わりがある目標は「目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「目標13:気候変動に具体的な対策を」に該当しています。

2023年の世界の温室効果ガスの排出量は571億トン(二酸化炭素換算)に及び前年から1.3%増加して過去最多になったとする報告書を国連環境計画(UNEP)が公表しており、各国が一致して排出削減対策を強化しなければ世界の平均気温の上昇幅は今世紀中に最大3.1度に及ぶと警告している。

気候変動は、温室効果ガスの排出が主な原因です。 この問題を解決するために、世界中で温室効果ガスを減らし、カーボンニュートラルを実現しようとする動きが広がっています。温室効果ガスを減らすことは、気候変動だけでなく、持続可能な社会の実現(SDGs)にも繋がるということです。

ヤマト運輸2050年に向けて

EVや再生可能エネルギー導入などによる削減施策をすすめ、カーボンオフセットを用いながら未来に向けて「やさしい物流」を提供すると掲げる。

前回の内容について付け加え⇩⇩⇩

ベースライン&クレジット制度 導入設備について

ベースライン&クレジット制度とは、排出される温室効果ガスを予め定められた基準値(ベースライン)と比較し、その削減量をクレジットとして評価する制度のこと。この制度は温室効果ガス削減活動の実施が前提。
※削減活動は制度の目的や対象とするプロジェクトにより異なるため、一概に「これ」という答えはありません。

│導入するべき設備の判断基準

排出削減効果導入設備によってどの程度、温室効果ガスを削減できるか
初期投資&ランニングコスト設備導入費用や維持費はどの程度か
制度の要件各制度で定められたクレジット創出のための要件を満たしているか
その他要因建物構造、利用状況、地域特性など様々な要因を考慮する必要がある

│導入可能な設備一例

省エネ設備高効率なボイラー、LED照明、高断熱窓、省エネ空調設備、断熱材
再生可能エネルギー設備太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電

遮熱材というワードがもっと浸透すれば、弊社の行っている遮熱材によるECO遮熱工法®も含まれてくるのでは?という話にもなりました!最後までお読みいただきありがとうございました、次回開催後また記事をUPさせていただきます。

感想

普段活用させていただいている企業様の取り組みを知って、自分なりに荷物の再配達を避けるよう意識するようになった。また、危機的な状況で温室効果ガス削減の重要性を改めて感じました。さらに、カーボンニュートラルとSDGsは実は深く関わりあってお互いに貢献できることが知れてよかった。


今まで国の取り組みを学んできたが、各企業の取り組みが貴重になると思うので、それが知れてよかった


見慣れている企業さんがやっているのを調べると、直接に自分がカーボンニュートラルをしなくても、そこを応援すればいいんだとわかった。他の生活に関わる企業さんの取り組みを知るといいのかなぁと思った。


身近な企業さんの取り組みを知れて、企業さんのイメージが変わった。同業他社を調べてみても、ホームページを拝見しても、全社をあげて本気で取り組んでいる様子が伝わってきた。

参考にしたサイト

ヤマト運輸カーボンニュートラル公式ページ
https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/corp/csr/takkyubin_carbonneutrality/

日本ユニセフ協会
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/about/

環境省運輸部門における温室効果ガス排出状況
https://www.env.go.jp/council/38ghg-dcgl/y380-08/mat03.pdf

科学技術の最新情報サイト「サイエンスポータル」https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20241105_n01/

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